【税理士試験】消費税法の学習1(消費税の概要)

はじめに

こんにちは、私は今、税理士試験の勉強をしています。
皆さんもこれから勉強を始める方、既にはじめていらっしゃる方なのかと思います。
定期的に学んだことをアウトプットしていきたいと思いますので、皆さんも一緒に頑張りましょう!
よければ定期的に覗きに来てください。

消費税の学習範囲

税理士試験の消費税法の出題範囲は、「消費税法、消費税法に関する事項のほか、租税特別措置法、国税通則法など消費税法に関連する他の法令に定める関係事項を含む」となっているのですが、基本的には、消費税法を学習すれば問題ないようです。

消費税の性格

消費税は、酒税などの特定の物やサービスに課税する「個別消費税」とは異なり、全ての商品、サービスに対して課税しているので、「一般消費税」と呼ばれています。輸入取引に関しても、国内消費が目的なので、消費税がかかります。

消費税の課税権者

令和3年現在の消費税の税率は、10%なのは皆さんもご存知かと思いますが、内訳としては、国税7.8%、地方税2.2%となっています。税理士試験の受験においては、国税分の7.8%で計算していくことになります。
10%にしてくれれば計算多少楽になるのになって思いますよね。。

軽減税率

軽減税率も皆さん馴染みがあるかもしれませんが、飲食料品や新聞については、消費税が令和3年現在8%となっています。このうち、国税が6.24%、地方税が1.76%となっています。
軽減税率も計算する側にとってはこんなにめんどくさいものはないって思いますよね。。
飲食料品とは、食品表示法に規定する食品で、酒類を覗きます。外食や、ケータリングなども軽減税率の対象品目とはなっていません。食品に医薬品などは含まれませんが、添加物は含まれます。
軽減税率の対象となる新聞は、定期購読契約に基づくものが対象となります。電子版のみであれば対象外です。

消費税は間接税

消費税は、消費者が負担し、事業者が納税者となり、国に納める間接税となっています。

消費税の徴収方法

消費税は、国内取引に関しては、「申告納税方式」を採用し、輸入取引に関しては、「申告納税方式」と「賦課課税方式」の両方を採用しています。
申告納税方式とは、納税者が計算し、申告して納める方式で、賦課課税方式とは、国や地方公共団体が税額を計算し、その額を納める方式です。

国内取引・輸入取引

取引は、大きく
①国内取引
②輸出取引
③輸入取引
④国外取引
に分けられますが、国内取引と、輸出取引をまとめて広い意味で国内取引とし、それと輸入取引を課税の対象取引としています。

消費税法学習上における用語

売上げを税金の対象として積み上げていくことになりますが、会計における売上よりも広い概念となっており、棚卸し資産に限らず、資産等を売れば全て「売上げ」となります。仕入れも同様で、棚卸資産に限らず、資産等を買えば全て「仕入れ」となります。

消費税の仕組み

消費税は、事業者が負担するのではなく、事業者の販売する商品やサービスの価格に税額を上乗せさせて、最終的な消費者が負担する税であるため、流通過程で二重、三重にも消費税が課税されないようにするため、「多段階累積控除」の仕組みとなっています。

納付税額の計算の流れ

事業者の立場で考えると、資産の購入時には、消費税を支払い、販売時に消費税を預かることになり、「預かった消費税額」から「支払った消費税額」を差し引いて「納付税額」を計算し、納めることになります。簿記3級を学習した方は、その計算も出てきましたよね。

消費税額の計算方法

消費税額の計算方法は大きく4つの手順に分かれます。
それぞれ見ていきましょう。

課税標準額に対する消費税額(預かった消費税額の計算)

①課税標準額を求める
1.一課税期間中に行った課税売上を税込のまま、全て合計する
2.上記の金額を税抜きにする(100/110をかける)
3.上記の金額の千円未満の端数を切り捨てる
②課税標準額に対する消費税額を求める
①で計算した金額に7.8%をかける(令和3年現在)

控除対象仕入税額(支払った消費税額の計算)

①一課税期間中に行った課税仕入れを税込のまま、全て合計する
②上記から国税部分を求める(7.8/110をかける)
③円未満の端数を切り捨てる

差引税額

①課税標準額に対する消費税額から控除対象仕入税額を差し引く
②上記の百円単位の端数を切り捨てる
課税標準額の際に、千円単位の切り捨てがあったので、こちらは間違えないように注意が必要ですね。

納付税額

中間納付として、納付税額を一部前払いしている場合には、差引税額から中間納付税額を差し引きて、最終的な納付税額を計算する

終わりに

いかがだったでしょうか。皆さんの参考になれば幸いです。これからも一緒に勉強を頑張りましょう!
税理士試験の学習は、TACさん、大原さんに通う方が多いのではないかと思います。
定期的に通学したい方は、上記の予備校に通うのがおすすめです。
最近では、Web上のみで安価に学習を提供するサービスも存在します。
自分のペースを作って怠けずに学習できる方はそれらのサービスを使うのもおすすめです。以下、Web上での学習サービスで有名なSTUDYINGです。




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