【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その6

講演内容の6です!

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その1

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その2

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その3

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その4

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その5

ローマ教皇への手紙

質問状。お願いの文章ではない。

あなた自身に頂いていただく可能性は1%もないんですか?

さまざまな屁理屈をいっぱいつけました。

何パターンか手紙を書いた。

でもそれは全部質問状。

イタリア半島と能登半島の形がいかにそっくりか。

最後にマタイの福音書までつけた。

キリストとご婦人が話をして、パンくずが床に落ちた。よろこんで子犬が走ってここに食べに来た。

パン屑とは何か。天の恵み。

どのような小さな希望でも喜んで馳せ参じます。

ブッシュ大統領宛に送る

3つめ。国際宅急便で手紙書いてはいけないのに、手紙をいれてブッシュ大統領宛てにお米を送った。

1番最初に返事が来たのは米国だった。

見覚えのある段ボール。かどが全部つぶれてあって、セロテープが角が一周してあって。

伝票の上に赤いスタンプが押してあった。

日本語でいうと何か「受け取り拒否」

見た瞬間カチンときた。

私たち日本人は食べたくもない遺伝子組み換え大豆、トウモロコシを1,000万トン入れられる。

農家が丹精こめて作ったたった5kgのお米がホワイトハウスいきませんから。

アメリカ大使館にすぐ電話した。

クレームではない。電話に出た職員が喜ぶことを聞いてみた。

「あなたは現職大統領と面と向かって直接話したことはありますか?」

「直接はないです」

「今回最高のチャンスが生まれました」

「何事ですか」

「私があなたに向かってお米を送ります。あなたは帰国される際にホワイトハウスによって、大統領、こんなお米が神子原ってところから届けられたって直接説明ができますよ」

喜びますね。

お願いですからこうしてください。直線で相手に要求をするんじゃない。相手が喜ぶことを考える

結果的には駄目だった。やってる最中に日本のバチカン大使館から電話がきた。

怒られるのを覚悟していた。失礼な手紙を何回もだすなと

違っていた。大使が教皇様にお出しになった手紙の件でお待ちになってます。すぐ来なさいと

あわてて市長のスケジュールをぜんぶはずし、区長と私で5kgの米ぶくろを9袋ずつ持った。

2人あわせて90kg。市長は手ぶらで行ったんです。

坂の上から言われるんですよ。

「なしとん、2人ともはよこんかい」

手ぶらですから簡単に上れますよ。僕らは90kgのお米もってますから。

後で見たら肩が内出血していた。

大使室の前で言われた言葉は忘れないです。

「日本の神子原は小さくなった村です。バチカンは人口800人しかいない世界で一番小さな国です。小さくなった村と小さな国との架け橋を私と大使がやります。」

このお米を教皇様への献上品として見て上げましょう。

日本人で誰がいままで何を献上してきたかが記録されていた。

一番最初のページ、一番最初の人

nobunaga oda

送ったもの byoubo

イタリア語かと思ってなんですかと聞いたら、襖だった。

私たちが探したのは何か。米です。米を送った日本人は誰もいない。

はじめて日本からローマ教皇に送られた米になっちゃった。

信者の数、11億人。日本の人口をはるかに超えている。

日本の小さな大使館から何が行なわれるか。

英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、様々な言語で打電された。

今年は日本の能登半島。富山県との県境に神子原。神の子の原というホーリーネーム、聖なる地名が残っていた。こっからとれたお米を教皇様に献上されることになった。

大使館が報道をかけた。

あることが起こった。四谷にある上智大学。聖イグナチオ教会。

そのバザーの関係者となのる奥様から電話がきた。

「5kgのお米を何百kg用意してください。」

「3kgのお米にして何百個、1kgの紙袋にして何百個。この日がバザーの日なので、この日までに全量届けてくださらない?」

値段いいませんでした。

「送料も宅急便代もかかりますし、いくらにしましょうか?」

「いくらでもけっこうよ」

「1kg700円でいかがでしょうか?」

「あら、お安いわね」

はらわた煮えくり返りましたよ。

何故か。当時1番安い高級南魚沼産コシヒカリが1kg830円だった。

だから830円というわけにはいかず、700円って試しに言ってみた。

安いと言われた。

はらわた煮えくり返ったけど、全部売った。50俵くらい。300万円近く。

日経、産経にとりあげられた。NHKはドキュメンタリー番組作ってくれた。

1ヶ月かからないうちに電話だけで700~800俵売った。

1俵いくらか。42,000円

農協経由で売って、1等米が13,000円

役所経由で売ったら42,000円

めんどくさいんで、玄米も白米も全部同じ値段にした。

もうひとつやったことがある。

住所地を聞く。電話が来た人から。

この住所だと絶対売るな。売り切れたってセリフを言え。そして、行きつけのデパートにお問い合わせください。

東京都世田谷区成城。売らないです。

自由が丘。売りません。

白金高輪売らないです。

田園調布。売りません。

高級住宅街。そこから電話が来た時には、ない、行きつけのデパートにお問い合わせください。

何が起こったか。

バイヤーって人から電話が来た。

某日本橋にある高島屋というデパート

「あなたのところにローマ法王に送ったっていうお米ないの」

「若干ならあります。30kg袋で100体程度なら用意できますが、どうされました」

「全量よこしてくれないか」

「だったらトラックつけてもらえませんか。輸送費はおたくもちです。」

「袋はどうします。切断したものなら1枚125円です。」

袋はメーカに頼んで1枚86円

米袋売っただけでも儲かった。

頭を下げるから売れない。

ほんとに売りたい時には売らない。これが売る秘訣。

調子に乗って日本で1番高い酒を神子原米で作ってみた。

720mlで33,600円

私は絶対買いません。

議会でも問題になった。

「わしゃ神子原の集落の事を心配して言ってる」

議事録から出て来たその市会議員に絡んでしまった。

「いつも神子原を心配していただいてありがとうございます。そんなに心配くださるなら、お願いですから、神子原のお米5kg3,500円を買い支えてあげてください。」

議員が心配する。口だけですよ。

ほんとに心配するなら、お米を買うはず。

意固地になっていたんで、お酒も一切見せなかった。

現物一切みせなかった。どこに持っていったかというと、有楽町です。

外国人記者クラブ。電気ビルの中。

そこに乗り込んで、16カ国の外国人記者集めて記者会見をやった。

英語で看板を作った。米で作った酒が、ブドウや麦で作った酒に劣るんでしょうか?

一通り記者会見やってテイスティング。どうぞ自由にお飲みになってください。

最初はなめていた。飲んでから変わった。まるでワインだと騒ぎだした。

僕はばかじゃないのと思いました。最初からワインですから。

お米をワインの酵母菌を使って発酵させた。

出来上がるのはライスワイン。米のワインしかできてこない。

日本酒の酵母菌を使ったとは一切説明していない。

外国人に染み付いているのは何か。ワインが世界最高のお酒。

ちょっと日本酒がワインに近づいただけで、ワインのような高級な日本酒ができた。

16カ国同じ様な書きぶり

何が起こったか。

JAL。日本国空のエクゼクティブ指定酒に。

能登神子原米

これは福井出身の吉川先生に書いていただいた。エルメスの作品も製作してる。

お米30kgで書いていただいた。

2年間そうやって米を売った。




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