【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その2

講演内容の2です!

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その1

農村は何故疲弊するか?

1世帯の年間農業収入87万円 農業センサス

当時の日本人のサラリーマンの平均は435万

農業するには2つの方法しかなかった。

  1. 兼業する
  2. 年金をもらいながらやる

年間87万円では、子どもを学校に行かせられない。

2つの方法からはずれると何が起きるか。

富山、金沢にほとんどの人が流れてしまう。村には年寄りしかいなくなる。

農村の集落の欠点は何か。農業。米価は市場が勝手に決め、勝手に値段がさがる。

集落全体を生産、加工、直売できるようにする

これは農協には一切卸さないということ。

当時の農協の組合長に行った。

「組合長。最近、農協の文字変わっていませんか?」

「若い職員はJA、JAと語ってるわ」

「いえ、そうではなくて」

農業の農が狂うと書いて農狂

「われ、けんかうりにきたんか」

「いえ、けんかではなく現実を見てもらいたいんです。」

「神子原で農業をすると1世帯年間87万円。農協の職員になったとたん500万、600万、700万、800万ですよ。僕だったら農業辞めて農協の職員になりたいですよ。」

「米価は毎年下がってます。皆さんの給料も毎年下がってるんですか。これは農が狂うとしか思えない」

すぐに市長にクレームがいったそうです。

「あんな失礼な職員2度と近づけるな」

市長から言われたそうです。

「高野、500m以内には絶対近づくな」

公用車に乗るときは、迂回しなければならなくなりました。

しかし、この組合長は2年後、最大の味方になってくれたそうです。

集落にも味方はいない

169世帯。自分達で値段をつけて、生産、加工、販売まで行なう。賛成者は3世帯。

反対理由は怖い。

「お前、売れ残ったら全部責任とって買い取れるのか」

「買取ませんよ。そんなもの」

「どこの世の中に、うちの商品が売れ残ったから役所で買い取ってくださいってもってくる商品があるんですか」

「だったら客をここに連れてこい」

「では、みなさんの米を預かります。全部売ってみせますよ。」

では売り方はわかるのか?わかりません

失敗の連続

北陸農政局に袋を持っていったら、「これはJAS表示法違反です。」

役所の中では後だしじゃんけん法に

役所で何か物事をやろうとすると必ず決裁が必要になる。

予算書を作れと言われたので、60万の予算書を作ったところ、一桁違うと言われる。

「600万円ですか?600万円かけて過疎の農村が救えるなら、今頃日本中に過疎の農村集落はひとつもないでしょ。」

「お金の問題ではないと思います。ただ、事前に決裁をとらず、やったことだけ報告する形にさせてください」

60万しか予算要求していなかったため、了承されました。

実際には何が起こったか。

朝登庁すると、副市長から呼び出しが

「おまえこんなこといつ決まったんや」

「先日決めました」

「許可もらってこんなことやってんのか」

「いや、許可もらってません。集落の人たちと決めました」

「市長は知ってんのか」

「市長のはんこはないので、知らないと思います」

「総務課長は知っとんのか」

「総務課長のはんこはついてあるので、多分知ったと思います」

「知らんかったのはわしだけか」

「いや、そうではないと思います」

「こんなやり方が通用すると思ってんのか」

そう言って報告の供覧文書を床にたたきつけられました。

やったことのない人間が決裁のはんこをつく

役所に本当に優秀な人がいれば、過疎の問題は起こっていないはず。

しかもちょっとでも危ないと思えばはんこはつかれない。

そしてはんこをつく人間はやったことのない人間。

ここが1番の問題であり、一切の決裁を辞める方法をとった。

たった1人背中をおしてくれた人

当時の農林水産課長

「犯罪以外の責任なら全部おれがとってやる」

こんな職員は誰1人いなかった

みんな自分のことばかり考えている。

高野さんの琴線に触れたそうです。やる気ではなく本気にさせられた。

高齢化率は54%から47%へ

限界集落から抜け出した。

所得は夫婦2人で月額30万を超えた

読売新聞の北陸特集にも掲載される

年金よりも多くを稼ぐようになった。

途端に国税調査が飛んで来た。

集落の売上は平成21年に8000万に。現在は1億を超える。

Uターン者は8名

マイナスは一切みない

携帯のつながらない集落

考えていたのは、役所が構成、企画ができれば、物事が動くという事。

主役はそこに住んでる農家。

脚本は台詞。猛反対していた農家がわしはやっぱ賛成やと言えば場の雰囲気は変わる。

現在で言う6次産業。当時はど真ん中の1.5次産業室というのを創設。職員は高野さんのみ

人間にとって1番大切なのは理念

理念が揺らいでいれば途中で行動をとめる。

北國新聞の社説で集落の6次産業化をボロクソに叩かれる。

課長から声をかけられる。

「高野くん。今日の特集記事よんだか」

「特集記事ではなく、社説の悪口ですけど」

「いやいや、ここまで書かれるって事は注目されてるって証拠やぞ。頑張ってくれ」

心の中で泣いたそうです。

社説の悪口だとは承知した上で、特集記事だと喜んでくれる。

肝が据わっていない輩がそこにいたら何を言うかは想定できた。

こんなこと書かれて誰が責任とるんやと暴れてますよ。

議会でも問題になった

ゆるぎのない理念。ここの階段を上っていくだけ

実践するだけ。

実行、実現を伴わないものは全部辞める。

会議はしない。意見は聞かない。

何を理念にしたか。地域社会の一番小さな単位を考える。

過疎の村の一番小さい単位は何だろう。人でした。

人が家庭を作り、家をかまえ、集落ができ、市ができ、県ができ、国を作っているだけ

いろんな諸問題を考える時にどこを見なければいけないのか。

全部わかりました。自分の体を見た。

人口が半減。左手に比べてがりがりになった自分の右手

何をしなければいけないのか。リハビリ運動

痛くてもいいから一生懸命動かす。

何が起こるか動脈経済と静脈経済。血液は貨幣。

お金がないから村は疲弊してきたわけじゃない。

一生懸命動いてないからお金が入ってこない

もうひとつ行なった事。

自分の右手で左手とけんかしなかった。

はさみをもって自分の左手を切断し、よかったライバルがいなくなって。こういうバカな真似はしなくなった。

けがした小指をみんなで支えて直すのが理想。右手で左手とけんかをしているような企業、家庭。最初から崩壊している。

哲学は、愛(philein)と知恵(sophia)

ものすごい立派な肩書きがあっても愛と知恵がない

日蓮は京都大学は出ていない。ブッタはハーバード大学が出ていない。博士号も修士号も何ももっていない。

イエス・キリストはただの船大工の息子。

先人達の作って来た愛と知恵は千年、2千年と残る。

私たちの浅知恵は生きてる程度しか通用しない。

頭は愚者なのに体は天才。

一個の人体に全ての答えがある。

生き方まで細胞が教えてくれる。

正常細胞の生き方は何か。慈悲。利他

自分が持っていた余剰エネルギーを自分が亡くなる時に正常な細胞に与える。

しかも自分より大きなもののために生きる。自分のためだけじゃない。

小指の細胞は小指全体を支えようと利他的な精神で生きている。

がんという細胞は違う

がん細胞は自分達だけが正しいとし、栄養細胞だけ盗み出す。

バイパスの偽の血管を作り、自分達だけに栄養を与える。周りをだます。

酸素の届かないところにまで行き、最後には母体が死ぬ。

これががんの生き方。利己主義

答えは全部自分の人体にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1982年茨城県生まれ 大卒後、東京でシステムエンジニア、市役所職員として働いたのち、茨城県にて空き家となっていた古民家を改修し、農家民宿、レンタルスペースとして運用を開始。畑での自給自足も行なう。 趣味は、ピアノ、読書、アニメ、スポーツなど