確定申告や税務調査の話になるとよく耳にする「追徴課税」という言葉。なんとなく「税金を多く取られるもの」というイメージがあるかもしれませんが、具体的にどんなルールで課されるのか知っていますか?
この記事では、追徴課税の基本から、その種類、課される条件、対策までをわかりやすく解説します。
追徴課税とは?
追徴課税(ついちょうかぜい)とは、納税者が本来納めるべき税金を過少申告・無申告・不正行為などによって納めなかった場合に、後から課される追加の税金のことです。
税務署による調査の結果、申告内容に問題があると判断された場合に、元の税額に加えて課されます。
追徴課税の主な種類
追徴課税には、目的や悪質度に応じていくつかの種類があります。
1. 過少申告加算税
本来より少なく申告していた場合に課されます。
【税率】:原則10%(修正申告を期限内に自主的に行った場合は5%)
2. 無申告加算税
申告をまったくしていなかった場合に課されます。
【税率】:原則15%(期限後に自主的に申告した場合は5~10%)
3. 重加算税
意図的な隠ぺいや仮装など、悪質な行為があった場合に課される最も重い加算税です。
【税率】:35%~40%
4. 延滞税
納期限を過ぎてから税金を納めた場合にかかる利息のような税金です。
【計算】:年利で計算され、日数に応じて増加します。
追徴課税が課されるケース例
- 経費の水増しや架空経費の計上
- 売上の一部を帳簿に記載しなかった
- そもそも申告していなかった
- 名義を他人にして所得を隠した
追徴課税を回避するには?
- 記帳・申告は正確に!
記帳のミスや申告漏れを防ぐために、日々の記録を丁寧につけましょう。 - 専門家に相談する
不安がある場合は税理士に相談するのが安心です。 - 修正申告は早めに!
誤りに気づいたら、自主的に修正申告をすれば加算税の一部が軽減されます。
まとめ
追徴課税は「うっかりミス」から「意図的な不正」まで、申告内容に問題があった場合に課される追加の税金です。税金は正しく申告・納付することが一番の節税にもなります。
万が一ミスがあった場合も、早めに修正対応を取ることで、ペナルティを最小限に抑えることが可能です。正しい知識を持ち、安心して税務対応をしていきましょう!
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