クラウドソーシング大手のランサーズが検知率99%のマルチ商法チェッカーを無償で公開しました。
ランサーズのチャット画面などでやりとりされた文章を機械学習に入力して学習モデルを構築されたそうです。AIや機械学習は注目していきたい分野です。
もともとはスパム対策で、それを検知するシステムを稼働させたようです。文章が投稿されるとスパムかどうか判定し、スパムであれば非表示にするというもの。これにより、1日かかりだった監視業務を数十分に減らせたとのこと。
今後、AIに出来る事はどんどん増えていくのではないかと思います。
ついでにマルチ商法(ネットワークビジネス)についても紹介できたらと思います。
マルチ商法(ネットワークビジネス)とは?
マルチ商法とは、連鎖販売取引として、特定商取引法第33条に規定されています。
MLM(マルチレベルマーケティング)と呼ばれたりもします。
この章並びに第五十八条の二十一第一項及び第三項並びに第六十七条第一項において「連鎖販売業」とは、物品(施設を利用し又は役務の提供を受ける権利を含む。以下この章及び第五章において同じ。)の販売(そのあつせんを含む。)又は有償で行う役務の提供(そのあつせんを含む。)の事業であつて、販売の目的物たる物品(以下この章及び第五十八条の二十一第一項第一号イにおいて「商品」という。)の再販売(販売の相手方が商品を買い受けて販売することをいう。以下同じ。)、受託販売(販売の委託を受けて商品を販売することをいう。以下同じ。)若しくは販売のあつせんをする者又は同種役務の提供(その役務と同一の種類の役務の提供をすることをいう。以下同じ。)若しくはその役務の提供のあつせんをする者を特定利益(その商品の再販売、受託販売若しくは販売のあつせんをする他の者又は同種役務の提供若しくはその役務の提供のあつせんをする他の者が提供する取引料その他の主務省令で定める要件に該当する利益の全部又は一部をいう。以下この章及び第五十八条の二十一第一項第四号において同じ。)を収受し得ることをもつて誘引し、その者と特定負担(その商品の購入若しくはその役務の対価の支払又は取引料の提供をいう。以下この章及び第五十八条の二十一第一項第四号において同じ。)を伴うその商品の販売若しくはそのあつせん又は同種役務の提供若しくはその役務の提供のあつせんに係る取引(その取引条件の変更を含む。以下「連鎖販売取引」という。)をするものをいう。
売上に応じて、たくさんの報酬がもらえたり、会員を勧誘することで、不労所得や権利収入が得られるよみたいに勧誘行為をおこなって、ピラミッド状に販売員を増やしていく仕組みです。
勧誘はほとんど違法
勧誘する際には、以下のようなことをあらかじめ伝える必要があるのですが、実際にはお茶しない?みたいな感じで呼び出されることが多く、ほとんど違法です。されたら消費者相談センターに通報しましょう。そのほか、さまざまな規制があります。
- 統括者、勧誘者または一般連鎖販売業者の氏名(名称)(勧誘者、一般連鎖販売業者にあっては統括者の氏名(名称)を含む)
- 特定負担を伴う取引についての契約の締結について勧誘をする目的である旨
- その勧誘にかかわる商品または役務の種類
マルチを勧誘する奴に送る10の言葉が面白い
私も実際に勧誘されたことがあるのですが、ほとんど納得できて面白かったです。
- SNSでやたらと記事をシェアするな
- ドリンクは奢れ
- すぐに「会わせたい人」を連れてくるな
- 会う場所は指定するな
- 友達から誘え!
- 効果や評判は具体的な数値を出せ
- デトックストレーナー(笑)を名乗るな
- 会う約束をドタキャンするな
- SNSの使い方が下手すぎ&特徴的すぎてバレバレ
- マルチをやるなら過去の人間関係は捨てろ
某掲示板に投稿された「マルチの勧誘してくる奴に送る10の言葉」に私は同意である
実際に勧誘されておかしいと思った事
- 違法勧誘しかない
- 上の人との関係がおかしい
- 余計な需要を創出している
1については、実際に目的を告げて呼び出されたことはないですね。どちらにしろやることはないので、事前に言ってもらったほうがお互い貴重な時間を無駄にしなくてすむのになと思います。
2については、基本的にマルチ商法は上の人が下の人の売上を吸い上げるような仕組みになっています。ようは、下の人は上の人にとってお客様なわけです。しかし何故が上の人が偉そうであり、セミナーとか勉強会みたいな感じで下の人たちからお金を吸い上げたりもしますし、組織的な上下関係が存在したりもします。
読書会とか、交流会みたいな名目でとりあえず仲を深めてから、勧誘するようなケースも多いです。知らずにそういった会に参加してしまい、最終的に勧誘されたことがあるのですが、そのような会で、違和感のある上下関係が見られました。
3については、マルチ商法は商品やサービスがあるわけですが、本来需要と供給というものがバランスをとるはずが、権利収入や不労所得といった言葉に踊らされ、お金目的でやる人も多く、そういった人が買い込んだりするので、本来ないはずの需要が上乗せされてしまっています。
何より1部の人しか儲からない仕組みで需要にも限界がありますから無駄に時間とお金を使う事の方が多そうです。
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