今度、カフェをはじめたいと思い、そのテーマが「オフグリッド」であり、発電や蓄電の施設を導入を計画しているので、かなりお金がかかります。現在導入を検討しているもので、200万円くらいです。
運営をしようと思っている場所が、現在、農家民宿を営んでいるところで、そこが市街化調整区域に位置しているため、通常、旅館業の許可はとれないのですが、家主が居住しているような農家民宿という条件で許可を取得しました。
ただ、そうなると、キッチンは自炊用にも使用するということになるため、カフェや、宿泊客に料理を提供しようとすると、別にキッチン施設を設けなければなりません。
そのため、オフグリッドの設備以外に、新しく、水道工事をしたり、キッチン設備を整えないといけません。
なかなか現在の事業収入でそれを賄っていくのが難しいため、資金集めのためにクラウドファンディングにも挑戦したのですが、結果としては十分な資金は集まらず、どうしようかと思っていました。
結論からいうと、正月にみた逃げ恥最終話のみくりCEOの給料をよそから引っ張る作戦を実行するようにしたのですが(普通に融資を受けようとしても難しかったかもしれませんが)、そもそも銀行や金融の事を良く知らなかったなと思い、調べた事をまとめてみました。
ちなみに1年程前に近くに葉山珈琲というカフェができたのですが、潰れてしまったようです。http://sciencecity.tsukuba.ch/e316608.html
金融仲介という銀行の機能
金融仲介については、銀行の機能のうち、馴染みのある機能かと思います。
銀行に預けると、現在はとても低いですが、一応金利がつきます。
逆に銀行からお金を借りようとすれば、お金を返す際に利息を上乗せして返さなくてはなりません。
銀行はその差で利益を上げるということです。預かったお金に対する金利よりも、貸し出す際の金利のほうが高く設定されます。この機能が金融仲介です。
決済という銀行の機能
銀行の決済機能というのも、かなり馴染みがあると思います。ようは振込や引き落としなどの機能です。これらの機能がなければ基本的には現金のやりとりが必要となるので、あるとなしでは利便性がたいぶ違って来ますよね。
信用創造という銀行の機能
銀行の機能の中で一般的に馴染みがないのが、信用創造という機能ではないかと思います。僕も知りませんでした。
まず、Aさんが、銀行に100万円預けたとします。
銀行は、この預金からお客さんが引き出すお金を一定額を残して、残りを貸付にまわします。準備のために残しておく金額を10%の10万円とすると、90万円を貸付にまわすことになります。
銀行の口座残高:10万円
貸付を行なう金額:90万円
Bさんから90万円を借りたいとの話があったので、Bさんに90万円を貸し付けることにしました。
ここで銀行のBさんに貸付るといっても、実際には銀行の口座に入ることになりますので、銀行の見かけ上の残高が増えます。
銀行の口座残高:10万円+Bさんへの貸付90万円=100万円
貸付を行なった金額:90万円
元々の預金額が100万円で、貸付を90万円行なっているにも関わらず、銀行の見かけ上の口座残高は100万円あります。
ここで、Bさんへの貸付額90万円のうち、準備のために残しておく金額を10%の9万円とし、残りの81万円を貸付にまわします。
銀行の口座残高:10万円+9万円
貸付を行なう金額:90万円+81万円
Cさんから81万円を借りたいとの話があったので、Cさんに81万円を貸し付けることにしました。
ここで銀行のCさんに貸付るといっても、実際には銀行の口座に入ることになりますので、銀行の見かけ上の残高が増えます。
銀行の口座残高:10万円+9万円+81万円
貸付を行なった金額:90万円+81万円
このように元のお金を超えた額を貸し付けていくことになります。何故そんなことができるかと言うと、銀行が信用されていて、みんなが必要額以外は銀行に預けておこうと考えるからです。
逆に、銀行が信用を失えば、みんなが預金を引き出そうとするため、信用創造はうまく機能しなくなります。
どれだけの準備金を用意するかは、日本銀行によって決められていますが、元手を超えて貸付を行なっていくというのは若干違和感がありますね。
それによって、企業が支えられたり、事業のスピード、サイクルを早めたりという効果はもちろんあると思いますが、それなりに危ういことをやっているんだなということは理解しておいたほうが良さそうです。
今回は、45分でわかる!14歳からの世界金融危機。という池上さんの本を参考にしたのですが、サブプライムローンの事が簡単に書いてあるので、次回はそちらについても書いてみたいと思います。
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