講演会内容の5です!
ブランド化への挑戦
魚沼に出来たのだから、私たちにも出来るはず。
個人の農家をどうやって豊かにするかではなく、地区全体の農家をどうやって豊かにするかだけを考えた。
最初に導入したのはマネジメント
米のマネジメントができていない。
今は見た目しか見ていない。
僕は中身を見た
使ったのは人工衛星
アメリカの国防総省が出資した会社の物
商用衛生として公開されているもの以外は軍事衛星
軍事衛星とは何か。抜群に制度が高い
上空からの食味測定装置を作った。
真っ赤な田んぼ。俵数は高い。1反あたり10俵超えてる。ただし、とてもまずい米
黄色。まずい米
集落説明会を開いた。
「赤くなっている田んぼ、黄色になっている米はとってもまずい米、まずい米なので農協に出荷してください。」
「普通の米、おいしい米、とってもおいしい米。これはどうするんや」
「これは農協に出さないでください。これは僕が高く売ってみますから。」
翌朝。僕が出勤するより先に僕の席で仁王立ちしてまっている男がいました。
農協の営業部長。
「あんたとってもまずい米とまずい米は農協に出しましょうて説明会開いたってほんとなんかい」
「ほんとです」
「なんであんたこんなこと言うたんや」
「だって値段一緒ですから」
外観だけ。とってもまずい米は安くて良い。
おいしい米は高く売る。品質に価格が比例しなければいけない。
混ぜて売る。能登のコシヒカリ。そんな売り方して売れるわけがない。
人工衛星利用の行政ビジネス化
人工衛星を使って測定します。刈り取りする前にわかります。
とてもまずい米からとてもおいしい米まで
精度は抜群に高いです。
三菱商事さんが使っているスポット衛生の数倍以上、10倍以上は精度が高い。
価格は10分の1以下です。売り込みをかけた。
売り込みに行った場所はどこか。新潟県の魚沼。
南魚沼。本家本元に殴り込みをかけた。
採択された。
三菱よりも10倍の精度で、10分の1の値段。じゃあやってください。
めちゃくちゃ儲かりましたよこれ。
1反あたり500円で解析をかけた。
途方もない面積ありますから。
1回あたりの撮影で12km×12kmの撮影ができる。
後で三菱商事から怒られました。商売の邪魔をしないでくださいって
そしたら社説で褒められた。最初に社説でたたいた記者から
コスト削減業務成功例。
だから僕は新聞は絶対に信用しないことにしました。
クライアントですが、北は山形から、南は熊本まで、20数カ所
とんでもないお金が入って来た。測定費用1,000万近い。
データだけは使えますから。
3分の1以下を行動費、旅費等に当て込んだ。
人間は自分以外の人が持ってる、飲んでる、着てる、身につけてる、履いてる、食べてるものを欲しがる
ブランドの本質
あの人いつも何食べてるんだろうな。あの人良い靴履いてるな。おれもあの靴欲しい。
あの人いいバッグ持ってる。私も欲しい。
これが人間なんですね。
人は自分以外の人に憧れる
特にあいての影響力が強い程、ブランド力が高くなる。
逆算したんですね。
無名だけどとても品質のよい米。どうしたらよいか。
とても影響力の強い人にいつも食べてもらえばいい。
まっさきに選んだのは誰か。
ここは日本ですから、天皇皇后両陛下。
2番目ローマ教皇。
何が関係あるのか
神の子の原。神子原
キリストの原っぱ
キリスト教で一番影響力のある人は誰か。
11億人の頂点に経つローマ教皇
日本の人口よりはるかに多い。
3番目。アメリカ合衆国大統領
何故か。アメリカって国、漢字で書いたら米の国
米を売りたいのに米国の大統領に食わせないわけにはいかない。当時はブッシュでした。
まっさきにいったのはどこか。
私たちは石川県。旧加賀藩。旧加賀藩は前田家。前田家100万石。
宮内庁の前田さんを頼った。
受付で奇妙な事を聞いた。
「殿様。今日石川県羽咋市役所から、市長と農林水産課の職員と区長さんがお見えになってますが、お約束されてますか」
「市長。今この人殿様とかいってなかったですか」
「おまえ、ここまで来て緊張のあまり空耳きいたんちゃうんか」
応接室に入った。お茶を選ぶ事ができた。
女官さんが持ってこられた。「殿様、今日のお茶はこちらでよろしゅうございますか」
それを聞いて名刺出す際に「殿様、私たちこういうものです」
「はい」っておっしゃる
廃藩置県をおこした際に藩主は城と領地を全て政府に明け渡した。
明治政府は藩主の末代まで未来永劫身分保障を与えた。だからここにいらっしゃるってことに気がついた。
教えていただきました。この前田さん。藩主ですよ。
もう1人別な方がいらっしゃった。徳川という方。
職員がすれ違い様の呼称。徳川の殿様。
前田さんなんて失礼な呼び方をしている職員いませんでした。
この道がやだといって、断って政治家になった先生がいらっしゃいます。ここで直談判をやった。
この神子原のお米を1年に1食でも構わない。一口でも構わない。ただし毎年天皇皇后両陛下に召し上がっていただくお米にしていただけませんか。
「僕は石川県と関係が深いし、面白い、いい話じゃないか。ちょっとまって今料理長ここに呼ぶから」
料理長にお米を直接渡していただいた。今晩の夕食のために両陛下にしつらえてください。
私たちは1食分だけ成功してしまった。
当時泊まっていた赤坂東京ホテル。ここに戻ってどんちゃん騒ぎをやりました。
市長が関係者をみんな集めた。石川県県人会事務局長など、いろんな人を集めた。万歳三唱までやった。
舞い上がって課長に携帯で報告をいれた。
「課長。宮内庁で1発目に成功しちゃいました。」
「よかったなぁ」
頭の中では、のぼり旗とポスターのイメージが完全にできてしまっていた。
天皇皇后両陛下御用達米、近日発売予定
問い合わせ先のFAX番号までみんな頭に浮かんでいた。
自分の部屋に戻ってみたら、電話のランプが光っていた。伝言メッセージ。
宮内庁からでした。「本日午前中にあった件は、なかったことにしてくれ。世に口外するな」
新嘗祭など、天皇皇后両陛下が召し上がるものは全て決められていた。抜け駆けは出来なかった。
市長に報告をした。
「わしもそんな簡単にはじめからうまくいくとは思ってなかったぞ」
万歳とか言って騒いでましたが
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