【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その4

講演内容の4です!

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その1

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その2

【ローマ法王に米を食べさせた男】高野誠鮮さん講演会その3

お米のオーナー制度

オーナー制度はどこでもやっている。

だけどひねりを加えた。

在日外国人が1号になるまで待った。

何をやったか。石川県内、北陸3県いっさい報道をかけなかった。

やったのはAFPロイター

はじめてあげたのはイギリスの新聞。ガーディアン

イギリスの新聞を日本国内で読んでいるのは、領事館員、大使館員

オーナー第一号が在日外国人に決まった時点で報道。

30組の募集に100組以上の応募

中身は何か、コシヒカリ40kgが保証されている。玄米で。日本円3万円。国籍は問わず。山の綺麗な飲める様な水でつくったお米のオーナーになりませんか。

可笑しかったのは岐阜県の農家まで応募してきた。

「あなた農家ですよね。何作ってらっしゃるんですか?」「コシヒカリ」

「これ同じですよ。40kgの玄米だけなのに3万円は高くないですか?」

「そぉ言われてみれば高いわ」

60kg1等米当時1万3千円。

1等か2等かわからない40kgの玄米あげるだけで、3万円。

損する農家はどこにもいなかった。

しいたけ、れんこん、たけのこ、やれるものは全部やってみた。

日本人の性質。近い人間を過小評価する。

外国人がって最初に持って来ると、ぱたっと手をひっくり返す。

烏帽子親農家制度。最初の女子大生ふたりが帰って大騒ぎしてくれた。

「先生、面白い村行って来ました。富山県と石川県の境にある神子原って集落。農家の家に入ったら最初に今日からおまえらはうちの娘だって言われて農家の娘にされちゃう制度、平安室町時代から残ってたんです。いきなり娘にされちゃいました。先生、携帯電話もつながらないけど、心つながって帰って来た」

法政大学国際文化部教授が現地調査に来られた。

「ここですが、平安室町からの制度を密かに守っていた村は」

実は4月からはじめたばっかりだったんですけどね。

「調査研究のため、うちの学生をここに泊まらせてもいいですか?」

「先生、各農家に自分達で個別に調整して泊まらせてください。失敗した場合だけ村の会館に泊まるという制度にします。僕が最初に会館の設備の説明しますから」

まっさきに学生たちに見せたのは何か。お手洗いです。

「ふたとってみて」

「え、底が見える」

「これ汲取ずっとやってないんで、ぼっとん便所ってやつで、君たちは経験ないかもしれないけど、うんこしたらその場にいちゃいけないんだよ。おつりが必ず飛んで来るから。おつりさけるためにうんこした瞬間おしりはすっとあげるか、左右どっちかにおしりふってね。」

女子大生は真剣になりましたよ。犬の世話から農作業のお手伝いまで何でもしますんで。

大学生が農村集落に入って役にたつか。何の役にもたちませんよ。

まぁ力仕事くらいですね。

「おばあちゃん、落花生作ってんの。風がふいたらカラカラ音がしてうるさくないの」

ばかですよ。おそばの花、うどんの花どこにあるんですか。愚者ですよ。愚か者です。

僕はあることに気がつきました。

男子大学生が入ったら、ばあちゃん達が元気になった。

体をやきたいからと上半身裸の子がいた。虫さされをおこす。

おばあちゃんが右のポケットにムヒをいつも持っている。虫さされを見つけると塗ってくれる。

「おまえ、またこんなところ虫にさされて」ちゃんと塗ってくれる。

塗ってくださいとは彼ら言ってない。でもちゃんと塗ってくれる。

じいさんはそんな真似いっさいしない。

孫のように見える。

女子大生が入ったらじい様達が元気になった。

未熟な大学生を受け入れた農家の心が毎回豊かになってくることに気がついた。

「おまえら学歴あっても、山ん中では生活できねえもんじゃなぁ」と教えてくれる。

受入した農家の心が豊かになるってことに気がついた。

だからずっと続けた。

村に入ったら、ここの地区のすばらしいところをあげなさい。どう活用したらいいのかも出しなさいと伝えていた。

ひとりの子があの棚田つかって巨大なひな壇作ったらすごいのできますよねと言った。

じゃあすぐやろう。

すぐですか。

考えてるだけなら猿でもできる。

すぐ行動しましょう。

最初の年は力が入りすぎた。100m×40mの巨大なひな人形を作った。

真ん中におびなめびなが入ったチラシを作った。数百枚。

お帰りには、村のレストラン、村のカフェを是非ご利用ください。

「村のレストランってどこにあるのそんなもん。」

「携帯もつながらねえし、看板もねえぞ」

看板はいっさい作らせなかった。

それは岐阜県から移住してきた夫婦。彼らの創業の日をこの日にあてこんだ。

夫婦は心配していた。「高野さん。人来ますかね」

「今来るからちょっと待ってて」

何が起こったか。行列ができましたよ。

たった一杯のコーヒー飲むのに待ち時間1時間半

何故看板がないのに人が来るのか

看板がないからです。自分だけが知っている穴場。隠れ家。

そういう体験をすると、また別の人を連れて来たくなる。

連れてこられた人は大変ですよ。看板もないのにどんどん山の中に入らされる。

田んぼの細長い道通って。山いって殺されて保険金かけられてるんじゃないかって。

オーナー夫婦は生活できるのか

下手なサラリーマンより年収高い。

1,000万超えてる。

ここでやっていることは何か。生産、加工、販売

全ての物を作り出します。コーヒーの豆だけは輸入して自家焙煎。

後のものは田んぼも畑も全部やっている。

全てここで加工している。

かぼちゃ1個で1万くらいになる。

かぼちゃプリン、シフォンケーキ、ブラマンジェ、ベイクドパイ

かぼちゃ1個280円〜400円が1万円くらいに化ける

さらにこの家族がやってくれたこと

村で18年ぶりの子ども誕生

何が起こるか。夫婦が一生懸命店を切り盛りする。

子どもはゆりかごで泣き出す。

その声を聞いた近所のばあさんがおんぶひも片手に店に入って来る。

ゆりかごからひょいっとかついで山の中歩いてくれた。

背中で暖められて、ぐっすり寝込んだ頃にそっとゆりかごに戻してくれた。

富山市内、小矢部市内でやったらパトカーくるでしょう。

近所のばーさん勝手に入って来てうちの子さらっていったって。

何時間かしたら戻してくれた。

パトカーきて警察官に事情聴取されるでしょう。

夫婦は頼んでいなかった。

うちの子の面倒みてください。一言もいってないですよ。

あることに気がついた。

日本からほとんど消えてしまった。教育力が過疎の農村集落に残っていた。

子ども達。悪い事していると大人が見つけて怒られます。

ニューヨークの不良高校生を入れた。

一人前にたばこを吸う。

それを見た近所のばあさんが竹のささで口のたばこをたたき落とした。

「だめやない、高校生はたばこ吸うたら」

ニューヨークの真ん中でたばこ吸ってても怒られない。

でもこの村来てたばこ吸ったら怒られた。

2ヶ月後、両親が迎えに来た。

ここは僕のふるさとだといって、彼は帰ろうとしなかった。

彼は奇跡的な事をやった。

ニューヨーク市立大学、UCLA、一発で合格した。

高校の校長先生から手紙が来た。

「いったい日本で何が行なわれたんですか。彼はどうしてこう変わったんだ。」

こういった子達がどんどん来てくれた。子どもも産んでくれた。

高齢化率がどんどん下がっていった。

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ABOUTこの記事をかいた人

1982年茨城県生まれ 大卒後、東京でシステムエンジニア、市役所職員として働いたのち、茨城県にて空き家となっていた古民家を改修し、農家民宿、レンタルスペースとして運用を開始。畑での自給自足も行なう。 趣味は、ピアノ、読書、アニメ、スポーツなど