納品から検収までの流れと検収責任について

― システム開発・デザイン業務など委託業務全般に対応 ―

業務委託契約において、「納品」から「検収」までのプロセスは、成果物の品質確認・契約履行の最終チェックとなる重要な工程です。この記事では、システム開発や**デザイン業務(Web・DTPなど)**を含むさまざまな業務に共通する納品・検収の流れと、それぞれの責任についてわかりやすく解説します。


納品から検収までの一般的な流れ

1. 納品準備

受託者(システム開発者、デザイナーなど)は、契約や要件定義書、仕様書などに基づいて成果物を完成させ、納品に向けた最終チェックを行います。

業務例納品物例
システム開発ソースコード、設計書、マニュアル、動作環境情報など
WebデザインFigmaデータ、HTML/CSS、画像素材、UIガイドラインなど
グラフィックデザインAIデータ(Illustrator)、PDF、印刷用入稿データなど

2. 納品

成果物を指定の形式・方法で発注者に提出します。
納品方法には、以下のようなものがあります:

  • クラウドストレージ(Google Drive、Dropbox等)
  • メール添付
  • Gitリポジトリ経由
  • 印刷物やUSBメディア(物理納品)

納品書などのドキュメントを添付して、納品日・納品内容を明確に記録します。


3. 検収期間の開始

発注者による検収期間がスタートします(契約書で定められている期間が多い。例:納品日から10営業日以内)。


4. 検収作業

発注者は成果物が仕様通りか、品質に問題がないかを確認します。

  • システム:動作確認、バグチェック、セキュリティチェック等
  • Webデザイン:表示崩れチェック、各種デバイスでの検証
  • グラフィックデザイン:誤字脱字チェック、色味や解像度の確認 など

問題があればフィードバックを行い、必要に応じて再納品・修正対応が行われます。


5. 検収完了・検収書発行

問題がなければ、検収完了となり、「検収確認書」「受領書」などが発行されます。これをもって、正式な成果物受領が成立します。


検収責任の所在

■ 発注者の責任

  • 成果物を確認し、検収期間内に合否を判断する責任
  • 指摘事項がある場合は、具体的に明示して受託者に通知する責任
  • 検収期間内に連絡がない場合、契約により「検収完了とみなす」こともあり得る

■ 受託者の責任

  • 契約内容や仕様に沿った品質の成果物を納品する責任
  • 検収中の指摘に対して、誠実に対応し修正を行う責任
  • 修正後の再納品も含めて、成果物を最終形まで仕上げることが求められる

注意点・トラブル回避のポイント

  • 契約書または発注書に検収方法・検収期間・検収完了の基準を必ず明記
  • チャットやメールでのやりとりは記録を残す
  • デザイン業務では、「主観的な感性による修正指示」などに対し、事前に対応範囲を明確にしておくとトラブル回避に効果的
  • システムやWeb業務では、テスト仕様書や検収チェックリストを用意することで、確認作業の効率と透明性が向上する

まとめ

納品と検収は、業務の終了と報酬支払いの重要な節目となる工程です。
システム開発、Web制作、グラフィックデザインなど業種を問わず、検収責任の所在と流れを明確にすることが、双方の信頼関係とスムーズな業務遂行につながります。




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