Google Sheets(グーグルスプレッドシート)を使用していると、一つのセルに入力されたデータを複数の列に分割したい場面があります。例えば、”山田 太郎” という名前を「姓」と「名」に分けたり、カンマ区切りのリストを個別の列に整理したりする場合です。
本記事では、Google Sheetsでテキストを列に分割する方法を分かりやすく解説します。
1. 「区切り文字を使用して分割」機能を使う方法
Google Sheetsには、テキストを特定の区切り文字(スペースやカンマなど)で分割できる便利な機能があります。
手順
- 分割したいデータが含まれるセルを選択
- メニューの 「データ」 タブをクリック
- 「テキストを列に分割」 を選択
- 自動的に分割されるか、右下に表示される区切り文字のオプションを選択(例:カンマ、スペース、カスタム区切り)
例
A列(元のデータ) | B列(分割後) | C列(分割後) |
---|---|---|
山田 太郎 | 山田 | 太郎 |
佐藤 花子 | 佐藤 | 花子 |
ポイント
- スペース、カンマ、セミコロン、カスタムの区切り文字を指定可能
- 元のデータは上書きされるため、事前にバックアップを推奨
2. SPLIT関数を使用する方法
関数を使ってより柔軟にデータを分割したい場合は、SPLIT
関数が便利です。
SPLIT関数の書式
=SPLIT(A1, " ")
例
A列(元のデータ) | B列(SPLIT結果) | C列(SPLIT結果) |
---|---|---|
山田 太郎 | 山田 | 太郎 |
佐藤,花子 | 佐藤 | 花子 |
この例では、
=SPLIT(A1, " ")
はスペースで分割=SPLIT(A2, ",")
はカンマで分割
ポイント
- オリジナルデータを残したまま分割できる
SPLIT
関数はリアルタイムで動作するため、元のデータが変わると自動更新される
3. Apps Scriptを使って自動化する(上級者向け)
大量のデータを定期的に分割する場合は、Google Apps Script(GAS)を使用すると便利です。
スクリプトの例
function splitTextToColumns() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
var range = sheet.getDataRange();
range.splitTextToColumns(SpreadsheetApp.TextToColumnsDelimiter.SPACE);
}
このスクリプトを実行すると、アクティブなシート内のすべてのセルがスペースで分割されます。
まとめ
Google Sheetsでテキストを列に分割する方法には、以下の3つの方法があります。
方法 | 特徴 | 適用場面 |
---|---|---|
「テキストを列に分割」機能 | 直感的に操作できる | 一度だけ分割したいとき |
SPLIT関数 | 動的に分割できる | データが変わるたびに更新したいとき |
Apps Script | 自動化が可能 | 定期的に処理したいとき |
シチュエーションに応じて最適な方法を選び、作業を効率化しましょう!
このようなGoogle Sheetsの便利な機能を活用すれば、データの整理や分析がスムーズになります。ぜひ試してみてください!
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