不動産投資の減価償却とは?節税になる仕組みと注意点を会計目線で解説

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不動産投資の話になると、必ず出てくるのが
「減価償却を使えば節税できる」という言葉です。

しかし実際には
「よく分からないまま、とりあえず税金が安くなるらしい」
という理解の人も多く、仕組みを誤解したまま使うと、後で大きな税金を払うことになるケースもあります。

この記事では、会計の視点から

  • そもそも減価償却とは何か

  • なぜ税金が安くなるのか

  • どんな人が得して、どんな人は損するのか

をシンプルに解説します。

減価償却とは「買った金額を分割して経費にする」こと

例えば、2,000万円の建物を買ったとします。

これを買った年に、2,000万円全額を経費にできるわけではありません。
建物は何十年も使うものなので、会計上は

使う年数にわけて、少しずつ経費にする

という処理をします。

これが減価償却です。

仮に耐用年数が20年なら

2,000万円 ÷ 20年 = 年100万円

毎年100万円ずつ経費に計上します。

なぜ減価償却で税金が安くなるのか

不動産所得の計算は

家賃収入 − 経費 = 利益(課税対象)

です。

ここで減価償却費(例:年100万円)は
実際にはお金を払っていないのに、経費として認められます。

つまり

  • 現金の支出はない

  • でも経費は増える

  • 結果として利益が減る → 税金が下がる

これが「減価償却は節税になる」と言われる理由です。

土地は減価償却できない

重要なポイントはここです。

減価償却できるのは
👉 建物だけ

土地は価値が減らない前提なので、経費にできません。

例えば3,000万円の物件でも

  • 土地:1,500万円

  • 建物:1,500万円

なら、減価償却できるのは建物の1,500万円部分だけです。

中古物件はなぜ有利と言われるのか

中古の場合、残りの耐用年数が短くなります。

つまり

短い期間で一気に償却できる

例:
建物価格1,500万円
残り耐用年数5年

1,500万円 ÷ 5年 = 年300万円

新築よりも、毎年の経費が大きくなるため
短期的には大きな節税効果が出ます。

これが「中古は節税向き」と言われる理由です。

ただし、減価償却は“前借り”にすぎない

減価償却を使い切ると、その後は

  • 減価償却費がゼロになる

  • 利益が一気に増える

  • 税金も一気に増える

という現象が起きます。

さらに売却時には

売却価格 −(購入価格 − 累計減価償却額)

で譲渡益を計算します。

つまり、たくさん減価償却した分だけ
売却時の利益が大きくなり、税金が増えます。

短期の節税と引き換えに、将来の税金を前倒しで減らしているだけ
という点は必ず理解しておく必要があります。

キャッシュが出ていく投資では意味がない

減価償却で赤字になっても、

  • ローン返済

  • 修繕費

  • 管理費

で実際の現金がどんどん減っていくなら、本質的には儲かっていません。

「税金が安い」=「良い投資」ではありません。

あくまで

現金が残ったうえで、税金も抑えられる

これが理想です。

会計処理と確定申告はどうやる?

減価償却は

  • 耐用年数の判定

  • 建物と土地の按分

  • 定額法の計算

など、手計算だとかなり面倒です。

毎年の確定申告で間違えると
修正申告や追徴課税のリスクもあります。

会計ソフトを使うべき理由

会計ソフトなら

  • 取得価額を入力するだけで自動計算

  • 耐用年数も自動設定

  • 毎年の減価償却仕訳を自動作成

  • 確定申告書まで連動

まで一気に処理できます。

不動産投資をするなら、手作業よりも
会計ソフトを使ったほうが安全で圧倒的に楽です。

まとめ:減価償却は魔法ではなく「時間調整」

減価償却は

  • お金を生み出す仕組みではない

  • 税金の支払時期を動かしているだけ

です。

正しく使えば

  • 初期の税負担を軽くして

  • 手元資金を増やし

  • 次の投資につなげる

ことができます。

逆に仕組みを理解せず

「とにかく節税になるから」

で選ぶと、売却時に大きな税金で苦しむことになります。

不動産投資では

節税より先に、キャッシュフローを見る

この視点を忘れないことが、長期で勝つためのポイントです。

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