株式投資に興味がある人なら一度は疑問に思ったことがあるでしょう。「株価ってどうやって決まるの?」
この記事では、株価の基本的な決まり方から、企業の経理情報やITの影響まで、「経理×IT」の視点を交えてわかりやすく解説していきます。
1. 株価は「需要と供給」で決まる
株価は基本的に「買いたい人」と「売りたい人」のバランスで決まります。
- 買いたい人が多い(需要が高い) → 株価は上がる
- 売りたい人が多い(供給が多い) → 株価は下がる
たとえば、ある企業の好決算が発表されると、「これからもっと伸びるかも!」と期待した投資家が株を買いたがり、株価は上昇します。
2. 株価に影響を与える要因
株価に影響を与える要因は、主に以下の4つです。
(1) 企業の業績(経理情報)
- 売上高
- 営業利益・純利益
- キャッシュフロー
- ROE(自己資本利益率)など
投資家は四半期ごとの決算報告書(財務諸表)を見て、その企業の「将来性」を判断します。ここが「経理」の出番ですね。
特に黒字転換や増益予想などは株価上昇の材料になります。
(2) 経済全体の動き
- 金利の変化
- 為替相場
- インフレやデフレ
- 景気の先行指標
たとえば、金利が上がると企業の借入コストが増え、利益が減るため株価は下がりやすくなります。
(3) 業界の動向
- AIや再生可能エネルギーのような注目セクター
- 規制や法改正の影響
特定の業界がブームになると、関連企業の株価もつられて上がります。
(4) 投資家の心理やニュース
- SNSでの話題性
- インフルエンサーの発言
- 不祥事・スキャンダル
人の感情が動くと、株価も激しく動きます。
3. ITの力で株価の動きはますます加速
株価はインターネットの発達やAI・アルゴリズム取引の普及で、瞬時に変動する時代になりました。
- SNSで噂が流れる → 数分で株価が変動
- AIが決算を自動で解析 → 高速売買に反映
経理部門でも、XBRL形式での財務データ提供が義務化されるなど、ITと経理が連携する時代に突入しています。
4. 株価は「企業の価値」を映す鏡
株価は「その会社がどれだけ将来にわたって利益を生むか」という期待値の総和とも言えます。
たとえば、同じ100円の利益を出している企業でも、
- 成長期待の高いITベンチャー → 株価は高くなりやすい
- 成熟した老舗企業 → 株価は安定しやすい
となるのです。
まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
株価はどう決まる? | 需要と供給のバランス |
影響要因 | 業績、経済、業界、投資家心理など |
経理の役割 | 財務情報を正確に発信すること |
ITの影響 | 情報のスピードと精度が増し、株価変動が加速 |
経理の視点を持つことで、「株価の裏側」にある企業活動がより深く理解できるようになります。投資だけでなく、経理・財務に関わる人にとっても、株価のしくみを知っておくことは大切です。
▶ 次回予告
次回は「PERやPBRってなに?株価指標の見方をわかりやすく解説」予定です!
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